南アルプスフォーラムinやまなし
~南アルプスのユネスコエコパーク登録に向けて~
2013/02/03更新
南アルプスの自然と私たちの暮らしを結ぶユネスコエコパークの登録に向けたフォーラムが開催されました。
南アルプスの「自然を守り」、「自然とつながり」、「自然を活かす」ための取り組みに、芦安ファンクラブも協力していきたいと考えています。
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会場は東京エレクトロン韮崎文化ホール。中込南アルプス市長や文部科学省
ユネスコ協力官の堀尾氏による挨拶で開会しました。
横浜国立大学准教授の酒井先生による基調講演。
世界遺産が保護に重点を置いているのに対し、エコパークは保護だけ
でなく、人間社会との共存を図ることが求められる、とのお話。
続いて日本自然保護協会の朱宮氏の講演。
地元住民と行政との地道な協働による綾ユネスコエコパークの取り組みを
お話しいただきました。
第2部のパネルディスカッションでは、ファンクラブの清水准一さんが
パネリストとしてファンクラブの取り組みを紹介。
「ふるさとの自然を愛する気持ち、その保全に関わっているという誇り、
未来に伝えていきたいという情熱が私を支えています。」
芦安地域、南アルプスへの深い思いが伝わってきました。
南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの鵜飼氏は、
塩見岳にて、食害や土砂流失により裸地となってしまった山頂直下の斜面で
保護活動を行った様子などを映像で紹介してくださいました。
この取り組みには山梨県の高校山岳部も参加し、一般参加者はキャンセル
待ちが出るほど皆さんの関心が高いそうです。
パネルディスカッションのコーディネーターは芦安ファンクラブ会長の花岡利幸先生。
「県や市町村の枠を越えて、1つの目的に向かって一体となって進んでいくことが必要。そのための構造を皆で知恵を出し合って考えていきたい。」と会場へ投げかけられました。課題は多くありますが、南アルプスの自然を愛する気持ちは共通しています。エコパークの登録へ向けて主体的に取り組んでいきたいという思いを新たにしました。